石畳にお茶屋や料亭が建ち並ぶ町並み*は、
寛永年間から八坂神社(祇園社)の
茶屋町として栄えてきた風情を今に伝えています。
*重要伝統的建造物群保存地区
GIONMACHI
一月七日
正装した芸妓・舞妓が
新年の精進を誓う
黒紋付姿で正装した芸妓・舞妓が一堂に会し、
心新たに精進を誓います。
功績を挙げた芸妓・舞妓は表彰を受け、
家元が舞を披露して新年を寿ぎます。
二月三日
祇園町にゆかり深い
神社で節分の舞を奉納
祇園甲部のある祇園町は、もともと
八坂神社(祇園社)
の門前町の発祥です。
ゆかりの境内の舞殿で舞妓が舞を
奉納し、
無病息災を願って豆をまきます。
四月
年に一度の晴舞台は
京都の春の風物詩
明治5年の創始以来、
祇園町でのみ受け継がれてきた
京舞井上流の新作舞を披露する公演。
京都の春の風物詩として広く海外でも親しまれています。
四月十六日
大極殿の特設舞台で
平安王朝の雅をしのんで舞う
明治28年に平安遷都1100年を記念して
創建された
境内には
平安京を模した大極殿があり、
その前の特設
舞台で舞を奉納します。
六月
祇園甲部をはじめ
五つの花街が伎芸を披露
京都には祇園甲部をはじめ
五つの花街があります。
京都伝統伎芸振興財団が主催する
本公演では、
各花街が守り伝えてきた
独自の流派の舞を披露します。
七月二十四日
京都三大祭の一つ
「祇園祭」で舞を奉納
京都三大祭の一つである祇園祭は、
祇園甲部のある祇園町の発祥となった
八坂神社の神事です。
花傘巡行に伴い、
八坂神社境内(舞殿)で
舞を奉納します。
八月一日
黒紋付の正装で
夏のご挨拶まわり
「八朔」は8月の朔日(1日)のことで、
現在のお中元の由来です。
芸妓・舞妓が黒紋付姿の正装で
師匠やお茶屋さん、
お姉さんにご挨拶まわりをします。
十月
祇園甲部だけで受け継がれる
京舞井上流の舞を披露
「温習」は「おさらい」という意味で、
京舞井上流の舞をはじめとする伝統伎芸の
お稽古を重ね、
精進を摘んできた
芸妓・舞妓がその成果を披露します。
十月二十二日
平安王朝や武家の
女人の姿で都大路へ
平安遷都1100年を記念して始まった大祭で、
平安時代〜明治時代の扮装をして歩く
時代風俗行列に、
平安時代や中世の
女性の装束をまとって供奉します。
十一月八日
祇園を愛した
歌人・吉井勇をしのぶ
祇園・新橋を流れる白川のほとりには、
祇園を愛し「都をどり」の作家としても活躍した
歌人・吉井勇の歌碑があり、
白菊を手向けて功績をしのびます。
十一月二十三日
祇園小唄を作詞した
長田幹彦を讃えて
作詞家・長田幹彦は祇園を愛し、
舞踊曲「祇園小唄」を作詞しました。
その歌碑の前で五花街の舞妓が交代で歌詞を朗読し、
献花を行って讃えます。
十二月初旬
伎芸の上達をめざし
顔見世を観劇
芸妓・舞妓が南座の「吉例顔見世興行」を
観劇します。
舞妓は小さな「まねき」の花かんざしを挿し、
そこに役者のサインをもらう習わしです。
十二月十三日
来年もよろしうおたの申します
お師匠さんにこの一年の御礼と
新年に向けた挨拶をし、
京舞井上流の家元から祝儀の舞扇を賜ります。
この日からお正月を迎える支度が始まります。